鳩山由紀夫首相が臨時国会で26日に行う所信表明演説に臨む基本方針が20日、明らかになった。首相は「無駄遣いの徹底的な排除」「経済合理性に偏らない経済の実現」など鳩山内閣の5つの重要課題について、「大枠の考え方」を示すとしている。 基本方針は、首相が20日の閣僚懇談会で説明した。この中で首相は「私の政治理念や内政・外政の基本的な考え方を私自身の言葉で語り、国民に伝えることを最優先する」と強調。自らが掲げる「友愛の社会」づくりについては、分かりやすい言葉で説明するとした。
(「経済合理性に偏らず」=所信表明演説で基本方針−鳩山首相(時事通信) - Yahoo!ニュース)
失笑してしまいました。
合理性の極みであるところの経済(及び経済学)から合理性を抜いてしまったらいったいどうなるのでしょう?少なくともそれは、自由主義経済とは言えないと思う。合理性を欠いた経済運営などただの「当てずっぽう」ではないか。
「今までの経済学は何も役に立たなかったから、それらはもう採用しないのだ」と意味ならば、それはこれまで意見を聞いてきた経済学者の質が劣っていただけの話である。或いは「経済学を理解していない、経済学者に似た”何か”」の言説を頭から信じていただけなのかも知れない。ならば、目を覚ませと申し上げたい。
鳩山首相の言う「(経済)合理性」が市場原理主義という意味であるならば、「市場任せにせず政府が介入します」と言うことなのだろう。これなら何となく意味が分かる。
しかしながら、野党時代の民主党も構造改革主義者・市場原理主義者の巣窟だったではないか。与党(自民党)以上に我々なら改革できると声高に叫んでいたのではないか?この変貌ぶりがよく分からない。否、意見を変えること自体は問題視をしない。意見を変えたことに対してきっちりとした説明が出来るのかを問いたい。
まぁ案外、「チェ・ゲバラ信奉者」「社会主義者」の亀井静香の毒気に当てられたと言うところが真実なのかも知れない(苦笑)
(補足)
鳩山内閣が中小企業救済をやろうとしているけど、それは別に構わないし良いことだと思う。ただやり方として例えば返済猶予なんかはまずいんじゃないかと主張したい。