かんべえの不規則発言・4月22日付より
○ですから、通関ベースで7253億円程度の赤字は、IMFベースに直すとたぶん黒字になっちゃいますね。こんなのはまったくオタクの世界の話であって、普通の人にとっては「いったい貿易収支は黒字なのか赤字なのか?」ということになってしまうでしょう。まあ、その程度のしょぼい数字である、ということです。
○そんなことよりも、3月のデータは輸出の加速度的悪化にブレーキがかかっていて、とくに中国や米国向けに悪化幅が縮小していることが朗報であります。昨年秋からの輸出の急激な下落をもたらしたのは、主に輸送用機器と電気機械の急落でしたが、落ち込みが深かった分だけ在庫調整も早いのです。そしてまた輸送用機器と電気機械こそは、メイドインジャパンに競争力がある分野であります。
○きわめて大雑把な感触ですが、1−3月期GDPは前期に引き続いて二桁マイナスになりそうですが、4−6月期はプラスになるかもしれませんね。
輸入額を通関ベースからIMFベースに直すには運賃やら保険料やらキャンセル分やらをさっ引かないといけないわけですね。そうすると2008年の貿易収支はほぼとんとんと見て良いようだ。
それより「輸出の加速度的悪化にブレーキ」がかかったことが朗報かも。景気悪化も行き着くとこまで行って、コツンと音を立てて止まったかも知れない。
そう言えば森永卓郎氏も似たような趣旨の記事を書いていた。
3月に景気が底入れしたと考えるいくつかの根拠 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社
こちらは
・米住宅金融市場の回復
・日本国内「景気ウォッチャー調査」の動向
・日本国内、民生品市場の変化
等々に注目している。
景気悪化の一服を唱える人はあまり多くない気がする。でも、総悲観の時が最悪期の終わりである可能性は高い。なんにせよ、かんべえ氏が以前から主張していた「L字型回復」のシナリオが現実味を帯びてきたと思う。
ところで阪神タイガースの泥沼もコツンと音を立てて止まったかと言えば、こちらはまだまだ苦境が続きそう・・・。


