2009年05月30日

Windows 7 Starter

Windows7になれば、ネットブックは滅びてしまうんじゃないかという論調もあった。

また、MicrosoftはWindows 7のSKU(製品構成)を明らかにし、ネットブック向けのSKUがStarter Editionになることが明らかにされた。Microsoftとしては、これによりULCPC版のWindowsが単なる値段の安い“フル Windows”として利用されている現状を是正したい意向だが、ULCPC版により安価なフルWindowsを入手できていた日本のユーザーにとっては大きな後退ということになりそうだ。
(笠原一輝のユビキタス情報局 Windows 7がネットブックブームの終わりを招く (2009年2月9日))

上の記事には、WindowsVistaのSKUが抱える矛盾、ULCPC版が結局フル機能のWindowsOSとして使われている現状などが書かれている。そして当初は、Windows7のULCPC版(Starter)は
・ディスプレイの解像度
・同時にオープンできるウィンドウの数
の制限をつける予定であった。

いずれにせよ、フルWindowsの価格が2つあるというMicrosoftの矛盾した価格戦略が生み出した日本のネットブックというブームは、皮肉にも Microsoftがネットブックに最適とアピールするWindows 7の登場により、泡と消えゆく可能性が高いと言えるのではないだろうか。
(笠原一輝のユビキタス情報局 Windows 7がネットブックブームの終わりを招く (2009年2月9日))

でもさすがにこれだけ盛り上がっているネットブック市場をMSも無視できなかったようだ。

米Microsoftは5月29日 (現地時間)、Starter Editionに設けている制限の一部をWindows 7で緩和することを明らかにした。

Starter Editionは、デジタル格差の解消や海賊版対策を目的にWindows XPから用意された低価格Windowsで、現在は新興市場のみでOEM向けに提供されている。低価格である代わりに、同時に実行できるアプリケーション数が3つに限られ、また画面解像度やネットワーク機能などにも制限が設けられている。
そこで同社はWindows 7において、Starter Editionの2つの制限を廃止する。まず提供地域を世界規模に広げる。そして同時実行アプリケーション数に制限を設けない。これにより「Windows 7 Starter Editionは、Webブラウジングや電子メール、パーソナル・プロダクティビティなどの基本的なタスクをこなす小型ノートPCを求める顧客にとって、より魅力的なオプションになった」と同氏。
(Windows 7 Starter、提供地域と同時実行アプリ数の制限を廃止 | パソコン | マイコミジャーナル)

これでフルスペックのOSをネットブックで動かしたい人はほっとしたと思う。 

ただしWindows 7 Home PremiumやWindows 7 Professionalなどに比べると、Starterは「Aero Glass」「デスクトップ・カスタマイズ」「マルチモニター」「DVD再生」「Windows Media Center」「Remote Media Streaming」「ビジネスユーザー向けドメイン・サポート」「Windows XP Mode」などの機能を備えない。そのためLeBlanc氏は利用体験を重視する小型ノートPCユーザーに対して、Windows 7 Home Premiumとの組み合わせを試すことを強く勧めている。

DVD再生がないのは困ったなぁ、と思ったがよく考えればネットブックにDVDドライブが付いてるケースって無いよなぁと思った。どうしても再生したいなら、何か他に手はあるはずであるし。

今私はLet's noteのW5を使っている。暫くネットブックに手を出すことはないと思うが、まぁこれからも安心して買える。これから仮にネットブックに心が動いても安心して買うことができるだろう。
あ、でもMicrosoft税を嫌ってUbuntu netbook remixとかMoblinを入れてしまうかも知れない。

(追伸)
いやぁ、Microsoft税って高いんですよねぇ。3万円のネットブックのうちOS代金がいくらするか考えると気が重いですねぇ。VistaのHome Basicで\9500ぐらいでしょうか?三割OS代に費やされるのはメーカーにとって痛いでしょう。
とは言え、じゃあLinux移行が進むかというと、少なくとも日本ではあまり進行していかないのでは?と。よくデスクトップLinuxが流行らないのは年賀状ソフトがないから、などと言いますよね。
ミニマムなデバイスにふさわしいユースケースを上手く提案できれば、Linuxも伸びる余地はあるかと思いますが、難しいですね。

posted by やすゆき at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学面 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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