2005年08月12日

さよならダイエー垂水店

垂水駅前の古参スーパーであったダイエー垂水店の閉鎖が決まった。 

ダイエー、福岡・香椎店など9店を10月末に閉鎖
産業再生機構のもとで再建中のダイエーは11日、香椎店(福岡市)、出屋敷店(兵庫県尼崎市)、福山店(広島県福山市)、水戸店(水戸市)、倉吉サンピア店(鳥取県倉吉市)、金沢店(金沢市)、トポス千林店(大阪市)、垂水店(神戸市)、グルメシティ渕上店(福岡市)の9店を10月末で閉鎖すると発表した。同社は再生計画で53店の撤退候補をあげていた。

ちなみにトポス千林店は、ダイエー創業の地。「日本一安い」と言う噂(あくまで噂)の千林商店街の中にある。ちなみにこの千林商店街、かのデュークエイセスが歌うテーマソングとともに、関西ではなぜか有名な商店街である。ここも、近隣の大型店舗との競争に勝てなかったらしいが、こちら垂水店も周囲のスーパーとの勝負に勝てなかったようである。

"垂水駅前スーパー戦争"

古くは駅前には、このダイエー、ジャスコそしてトーホーの3つのスーパーがあった。だが近年、強力なるライバルの出現によってダイエーは苦戦を強いられてきた。

まず駅前東側の再開発によって、レバンテと言う再開発ビルが出来たが、そこにコープ垂水(コープこうべ)が新たに入居した。続いて、駅前西側の再開発ビル・ウエステが完成し、そこに従来からあったジャスコがリニューアル・オープンした。駅前西側には、小さいながらも頑張るトーホー垂水駅前店もある。ジャスコが食料品から衣料までフルラインナップ指向なのに対して、コープ・トーホーは生鮮食料品を主力に据えている。

コープこうべ垂水店、ジャスコ新垂水店、トーホー垂水駅前店の3つに共通するのは「バスターミナルのすぐそばにあること」である。垂水駅前には、西口と東口にそれぞれバスターミナルがある。垂水は基本的に通勤・お買い物の目的地ではない。バスでやってきた通勤、通学の客が電車に乗り換えるところである。或いは、垂水周辺にいくつかある学校の生徒は、バスに乗り換えて通学する。垂水とは乗り換えの町なのだ。
そんな垂水駅前に求められるスーパーは、「バスに乗る前に買い物が出来るスーパー」である。帰宅時、バスに乗る前に晩御飯を買って帰る機能が求められているのである。
残念ながら、ダイエー垂水店は2つのバスターミナルのちょうど間、やや路地の奥まった所に位置する。家に帰るついでにお買い物をするには、ちょっと不便であった。いわば、 地の利に恵まれなかったのである。

とどめ、と言えるかどうか分からないが、 JR垂水駅高架下に北野エース・ビエント垂水店までできた。ユニークなことに、肉・魚・野菜の生鮮食品部門は外部の専門業者に任せてしまっているのだそうな。実際に、生鮮食品の種類は乏しい。その代わり、コーヒー・紅茶や香辛料に代表されるグロサリーに力を入れている。行って見ると、他のスーパーではお目にかかれない食材が多くて面白い。既に過当競争の観のある垂水駅周辺では、変り種スーパーでないと新規参入が難しいのであろう。

夜12時までの深夜営業に踏み切るが、ジャスコも追従。そしてこの度、万事休すと相成った。

老朽化した店舗

当のダイエー垂水店はというと、店舗の古臭さがぬぐえず、どうしても他のスーパーに見劣りがしてしまう。同じく閉鎖が決まっているダイエー明石店(こちらもいつか書こうと思う)と似たようなものだが、
・上りのみで下りがないエスカレータ
・事務所のような裸蛍光灯
・色気のない天井(吸音の穴があいたやつ)
・清潔感のないトイレ
と、本来ならとっくに改装されてなくてはならなかった店舗である。やはりダイエーグループの、商いのセンスは相当劣化していたのだろうか。或いは、投資する資金も無く、さりとて撤退する大なたも振るえずと、袋小路に迷い込んでたのかも知れない。

ちなみにダイエー垂水店のそばには、垂水廉売市場というこれまた古い市場がある。多分、戦後すぐからの生き残りじゃないだろうか。この垂水廉売市場を含む一帯の再開発の話はあるにはあるらしいが、古くからあることもあって地権が複雑に入り組んでいるらしい。故に、なかなか再開発とはならない。先に出てきた、レバンテもウエステも着工までには随分揉めたらしいですし。
表通りと違って、ちょっと寂しい感じの界隈。ますます寂れてしまうのだろうか。

おまけ

幾つか見つけたブログから。

垂水のは造りが変で使いづらいってのはありました。
垂水のダイエー閉鎖@翻訳蒟蒻

確かに使いづらい。今は、食料品は1Fだけど酒類はB1Fだったりする。ダイエー明石店も同様の使いづらさがあった。

ここ数年で垂水駅周辺はすっかり寂れてきてるので、閉鎖も致しかたないのかなと思います。
地元のダイエー閉鎖@fragment

んー、駅前そのものはそんなに寂れてないと思う。駅前と高架下のリニューアルも終えたところだし。ただ垂水駅周辺に古くから住んでいる方々の高齢化が進んでいるようだ。だから近場の人相手の店が苦しい。例えば、垂水廉売市場や商店街が。逆に、垂水駅やバスターミナルの利用客が呼び込める、レンタルビデオ店などは繁盛している。先にも書いたが、基本的に垂水はトランジットの町になっているので、それに適した店舗に入れ替わろうとしている過度期ではないだろうか。

posted by やすゆき at 16:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 地方版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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